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マーバラの轍の跡

ふと、心によぎる忘れ去られてしまう出来事を記憶に残しておきたく、書き記します。

   2025

0420
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   2008

1201

 朝の駅前でのことです。少し曇り気味の天気でしたが、まだ、降り出してはいませんでした。

私の目の前を通り過ぎる中学生少女A。学校の行事でどこかに出かけるのでしょう。ジャージの上下に大きな手荷物。母親らしき人物に送られて来ているようでした。きっと、夕べのうちに この母は、可愛い我が子が雨に濡れない様に気を配り、この手提げ鞄にゴミ袋(大きな水色の袋)を、被せたのでしょう。

そして、少女は、当たり前のようにこの大きな水色の塊を下げて、朝の満員電車に乗るのでした。


感慨深いものがあります。


何時の頃からでしょう?”母親のすることを受け入れなくなったのは。

母はタダタダ、娘が雨に濡れないことを願い、娘は、タダタダ母のすることを疑いもなく全て受け入れている親子関係。深い深い絶対的関係。

それが、崩れて、

「こんなんいらんわ。」と、「かっこ悪いわ。」と、水色の母の愛から鞄を引きずり出す瞬間。


それにしても、今頃こんな景色に出会うとは驚きでした。

2人の姿を見ながら小さい頃、母のする事に文句を付けた事が思い出されました。

母とは、”世間がどう思おうと”子供が大事。まずは、子供なのでしょう。


遠い日の出来事の中にある母との思出は、時空を超え幾つになっても、いつまでも、私の中に在って私を、暖かく包んでいます。

光の様に私の行末を照らし続けている様です。どんな時も、前を向いて歩けるのは母が照らし続けているからに違いありません。

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